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2005年10月26日
東高読書うぃーく  「全校一斉読書キャンペーン」実施報告
全校一斉読書キャンペーン 教室風景
    
  本校では、秋の読書週間にちなみ、10月の第四週を「東高読書うぃーく」と定め、読書推進活動に力を入れています。10月25日(火)には、「全校一斉読書キャンペーン」を実施しました。お昼の短い時間でしたが、全校生徒は思い思いの本の世界を楽しみました。この行事で手にした一冊の本を契機に、いつもは本と縁の少ない人も、読書習慣を身につけてほしいと願っています。
 
 ☆ 日時:10月25日(火)
      13:15〜13:20 学校長より啓発放送
      13:20〜13:40 全校一斉読書 
 
 ☆ 学校長のお話
 
 秋の恒例行事である「読書週間」がこの27日から始まります。また、この10月27日は、今年から新たに「文字・活字文化の日」に制定されました。本校でも、春に続いて2回目となる「全校一斉読書キャンペーン」を実施することになりました。
 日頃、本を読む習慣の身についていない人は、このキャンペーンを機に、是非、一冊の本を読み、それにより、読書週間を身につけてほしいと思います。
 今日、電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに「本」が重要な役割を果たすことに変わりはありません。
 また、私たちの物質生活の豊かさに比べ、精神生活の低迷が言われている昨今、論理的思考の基礎となる読書の重要性はますます高まっています。
 先日、ある新聞で、ノーベル文学賞作家である大江健三郎さんが、次のように話されているのを読みました。「僕が小さいころは、周辺の大人たちが戦後文学について話していた。今は、飛行機で隣にいる一流企業の重役に愛読書を尋ねても、具体的に、その中のどの言葉が好きと答えられる人は少ない。もういちど、本気で小説を読んでみませんか」、こういった記事でした。
 私自身は、今日は、五木寛之の「旅のヒント」という本を持ってきています。彼の作品は、学生時代にふれた『さらば、モスクワ愚連隊』以来何冊も読みました。書斎を持たずに旅をしながら作品を書く、そんな所にも惹かれながら読みました。今日は、肩の力を抜いて、みなさんとこの時間を楽しみたいと思います。
 それでは、読みはじめてください。

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