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2013年08月28日
ケータイもつ時、責任もつ時
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 本日、1・2限の宿題テスト終了後、3限目に体育館で全校生徒を対象に「ケータイ安全教室」を実施しました。NTTドコモからお二人のインストラクターを招き、携帯、スマートフォンの危険性とそれへの対処法について、講演やビデオを見て理解を深めました。

 おおよその内容は次のとおりです。

〜はじめに〜
 スマートフォン、携帯は機能が飛躍的に増えた。インターネット、メール、GPS、ゲームなど。その結果、犯罪やトラブルに巻き込まれることが増加した。また加害者になってしまうケースも増えている。

〜インターネットサイトのコミュニケーションについて〜
 「出会い系サイト」は「出会い系サイト規制法」の施行にともなって被害件数は減っている一方、コミュニティーサイトのSNSでの被害が増えている。例えば、こんな事件。「ネット上で情報交換しているうちに親しく(?)なり、実際に会うことになった。会ってみると想像している人とは全く異なり、そのまま行方不明になってしまった」。

 「インターネットで知り合った友人(?)は友人ではない」

〜書き込みについて〜
 個人が特定できる情報は決して書き込んではいけない。顔写真はもちろんのこと、学校行事などの情報を気楽な気持ちで書いても個人が特定される場合がある。顔写真などは一度掲載してしまうと20年、30年と残り、悪用される危険性がある。例えば出会い系のサイトに写真が掲載されることもある。
 食べ物や飼い犬などの一見個人が特定されないと思いがちな写真でもアップすると、GPS機能によって、写真を撮影した場所がわかり自分の行動範囲が分かってしまうこともある。
 民法、刑法上の問題に発展しまうこともある。周知のように、アルバイト先のコンビニやレストランでの「悪ふざけ」の写真をブログにアップしたことに対して、企業側が損害賠償請求の検討をしているという。

 「インターネットは匿名ではない。誰が書いたの分からないというのは間違い」

〜対策〜
 スマートフォンは携帯が進化したモノではなく、全く別のモノ。スマートフォン=フューチャーフォン+パソコン。周知のようにスマートフォンは「アプリ」を入れ自分仕様で使いこなす便利なもの。逆に言えば個人の情報がそれだけスマートフォンに蓄積される。「不正アプリ」をダウンロードしてしまい、「電話帳」が盗み出され不審な電話がかかってきたり、広告画面が消えなくなったり、他人が操作したりするなど、被害に遭う事例もある。
 対策として@OSを最新のモノに更新する、Aウィルス対策ソフトを入れる、Bアプリの入手には細心の注意を払う。

〜ケータイに振り回されていないか〜
 テータイのゲームに熱中して、1個100円程度の「アイテム」を購入する。最初は二つ、三つのつもりが気がつけば・・・・。その結果、○○万円の請求が。
 
 
 本日の講演会にどのような感想をもったでしょうか。上の危険性とともに、「携帯依存」症になっていないかをチェックすることも重要です。「朝日新聞 8月1日WEB」に次のような記事がありました。
 
 「使用時間を短くしようとするとイライラする」などインターネット依存の疑いが強い中高生が推計で全国に52万人いることが、厚生労働省研究班の調査でわかった。中高生を対象にした全国規模の調査は初という。多くの若者がパソコンやスマートフォンなどで情報交換やゲームに没頭し、日常生活や健康に影響が出ていると指摘する。
 研究班(研究代表者=大井田隆・日本大学教授)は昨年度、全国の中学・高校から無作為に選んだ264校に調査票を送り、生徒に記入を依頼。約7割の約10万人が回答した。分析は米国などで使われるネットへの依存度をはかる評価法を使った。「熱中しすぎを隠すため、家族らにうそをついたことがあるか」「問題や不安から逃げるためネットを使うか」などの8問中5問以上にあてはまると、「依存の疑いが強い」と分類した。
 その割合は中学生の6%、高校生の9%で、中高生全体の8%。全国の中高生数で計算すると51万8千人と推計された。依存の割合は男女別では女子10%、男子6%。女子が高い理由について研究班は「チャットやメールを多く使うため」とみている。日常生活や健康にも影響がみられ、59%が「睡眠の質が悪い」と答え、依存がない人の2倍近く。「午前中に調子が悪い」は24%と、依存がない人の3倍近かった。

 ケータイは「道具」、使うのは人です。

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